note連載の「思い出の一着を語るインタビューシリーズ」、今回はSOÉJUにアメリカからフルリモートで参画している橘田純代にライフステージの変遷とSOÉJUとの出会いのストーリーをインタビューしました。
今回は、元々本人が気に入って所有しているSOÉJUのアイテムと、インタビュー内容を踏まえてその主題に合うようなスタイリングを提案しました。インタビュイーがアメリカにいるため撮影にスタイリストが立ち会えず、ZOOMで繋いでご主人に撮影していただくという特殊な条件下、どのようなことに気を配ってインタビュイーの魅力を表現したのか、スタイリングを担当したスタイリストKAZUにその裏側を聞きました。
ーーーーー
エピソードにも登場し、本人も好む「ピンク」を取り入れつつしなやかな強さも表現したくて
純代さんと言えば、ピンク。恣意的に取り入れたり、避けたりした時期もあったようですが、今ではご自分らしく取り入れて楽しまれている印象です。SOÉJUの大人っぽく上品なベージュピンクのロングカーディガンは、カラーもエレガントなドレープも、ご本人の良さを引き立てていると思います。
カーディガン:UV加工ロングカーディガン(BEIGE PINK)、ワンピース:2WAYワンピース(BLACK)、その他本人私物
優しい印象のピンクのロングカーディガンをメインに、でもそれに加えて内面のしなやかな強さも表現するのに、ブラックのワンピースはぴったりでした。カーディガンは上から細いベルトを合わせてウェストマークして。洋服やネックレスを目立たせるようにヘアスタイルはアップにしていただきましたが、ウェストマークしたスタイルは、アップスタイルのキリッとした印象ともマッチします。
リモート撮影ならではの事前準備とは
ロングカーディガンから見えるワンピースの分量は、今回リモートで撮影だったため、同じくらいの身長のモデルにご本人と同じものを着てもらって予め微調整しました。前を少し開けて首元から裾まですっと縦の細いラインができるくらいが引き締め効果もあってバランスが良いと感じ、当日もそのように撮影していただけるようお伝えしました。
撮影の角度も事前に色々試し、少し体を斜めにして腕を体の前に回していただくのがカーディガンのドレープを一番美しく見せられるので、モデル撮影画像を使って説明しました。
エピソードにも登場する、「パールのアクセサリー」が際立つシンプルなスタイル
オーセンティックなパールのアクセサリーは、国際的な環境でしなやかに生きる純代さんを象徴するアイテム。シンプルなスタイルにアクセサリーが際立ち、純代さんらしいスタイルになっていると思います。ベルトにもパールがあしらわれているのも個性的で純代さんらしいと感じました。
ピンクのカーディガンにブラックのワンピース、そこに存在感のあるパールのアクセサリーを合わせましたので、シューズはカラーを足さずにブラックのパンプスをご本人のお手持ちの中からセレクトしました。ストッキングは肌色に近いナチュラルカラーで、清潔感・フォーマル感のある足元に。
モノクロのポートレートには、小粒のパールイヤリングを
noteのインタビュー記事では、メインのスタイリングの他に、必ずモノクロのシンプルなホワイトカットソーのポートレートも撮影しています。今回はアップスタイルに合うシンプルスタイルということで、ドレープデザインのプルオーバーをお手持ちアイテムからセレクトしました。シンプルに仕上げつつ純代さんらしさも表現するために、小ぶりなパールイヤリングをプラスして。
純代さんは、好きなものをご本人らしく取り入れてファッションを楽しんでいる印象です。今回はお手持ちのアイテムをテーマに合わせて組むことになりましたが、ロングカーディガンの上からベルトを合わせるスタイリングに新鮮さを感じていただけたようで良かったです。
撮影現場に立ち会えないリモートでの撮影というのは初めての試みでしたが、事前に同じくらいの体型のモデルで撮影テストを行うことで形にすることができました。これからも、時代の変化とともに撮影スタイルも様々に変化して行くのかもしれません。素敵なライフヒストリーをお持ちの被写体の方との出会いや様々な撮影スタイルを、私も一緒に楽しみながら挑戦していければと思います。
※撮影用スタイリングです。ファッションカウンセリングでのスタイリングとはサービス内容が異なります。