おうち時間を充実させる映画は、おしゃれなファッションも見どころのひとつ。時代や年代にとらわれることなく、思わずまねしたくなるポイントに溢れています。
今回はスタイリストがおすすめする映画とともに、主人公のファッションを参考にしたコーディネートをお届けします。
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CINEMA1:ジョジョ・ラビット
『全てを経験せよ。美と恐怖も 生き続けよ 絶望が最後ではない』
第二次世界大戦下のドイツに母と二人で住むジョジョは、ハイル・ヒトラーを親友または父のように慕う、生粋のナチス派の少年。自身も戦争に従事できるようユーゲルトに行き、ナイフさばきや爆弾の使用方法を習得するが、故意の事故で負傷してしまう。そんな中、自宅の壁の裏に住むユダヤ人の女の子に出会う。愛国心と自分の中の正義感や、ほんのり芽生え始めた恋心の狭間に揺れる、ジョジョの中の小さくて壮大な戦争が今始まる。
コメディ要素もあるので一見シリアスな場面もなんだか笑えてしまうシーンが多いです。ジョジョの親友のヨーキの助演男優賞ものの演技力と愛らしさは必見です。
劇中のどこかにポール・マッカートニーに承諾得て使用した、ビートルズの『抱きしめたい』のドイツ語版がBGMで流れます。ぜひ探して聴いてみてください。
ジョジョの母親役を演じているスカーレット・ヨハンソンは第二次世界大戦下のヨーロッパの雰囲気がファッションにも現れています。カラフルな色使いの中にもシックでクラシカルなテイストが多く、戦時中ということもあり、スカーレットの服もパンツスタイルがほとんどです。特に、ジョジョと二人で自転車に乗って川辺にサイクリングするシーンのボーダートップススタイルは80年前のスタイルとは思えないほどおしゃれです。
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全体的に落ち着いたカラーでまとめていますが、同系色のカラーでさりげなくコントラストをつける事で、メリハリが出るスタイルになります、
映画の中のスカーレットもブラウンやベージュなど一見、地味なカラーに見えますがレッドやマスタードなどを差し色に入れる事で戦時中のファッションを楽しんでいます。

ショートスリーブコクーンブラウス(MARON)
Vネックニットカーディガン(RED)
サイドタックワイドパンツ(CAMEL)
シューズ(FABIO・RUSCONI):スタイリスト私物
CINEMA2:サイド・エフェクト
『やられたらやり返す。目に見えることが真実とは限らない。最後に罠にハマるのは誰か』
うつ病を患っていたエミリーは、精神科医のバンクスが処方した新薬の副作用で発症した夢遊病で夫を殺してしまう。医師として社会的信頼を失ったバンクスは新薬についてやエミリーの周辺を独自に調査を開始。やがて、隠された衝撃的な真実にたどりつく。
エンディングは予想していない結末が待っているミステリー映画です。
エミリー役のルーニー・マーラの可愛らしさの中に、妖艶な彼女の魅力が満載です。豪華な出演者にも注目の映画です。
ルーニー・マーラ演じるエミリーの心情や状況がファッションにも現れるのが注目ポイントです。一見慎まやかで夫を愛する妻から、事件が起きた後のファッションが刻々と変化していきます。
最後には同じ女優が演じているかと思うくらいの変貌ぶりには、結末を知ってからもう一度見たくなるシーンが多いのは必見です。
ジュード・ロウの安定のイケメンぶりにはミステリーの中にもひとときの癒しになります。
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事件後のエミリーののファッションは何かに解放されたかのように、自由で
コンサバながらもエフォートレスなスタイルが多く、これから展開される状況がファッションにも現れています。
シフォンの柔らかなトップスにタイトなブラックのタイトスカートを合わせる事で優しい雰囲気の中にも内に秘めた女性らしい部分をより演出することができます。
シフォンプルオーバーブラウス(WHITE)
タイトスカート(BLACK)
シューズ(ZARA):スタイリスト私物
いましかない時間だからこそ、いままで触れることや観ることのなかったものに出会えると、今後もより充実した日々になると思います。
少しでも、皆様のお家時間が充実したものになるようこれからも楽しい情報を発信してまいります。